目の病気について

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日本の視覚障害原因疾患の第1位は緑内障、2位は網膜色素変性、3位は糖尿病網膜症です(岡山大学 2019年度調査)。

緑内障は高い眼圧が原因のことが多く、視野が欠けていきます。初期にはほとんどの場合自覚症状がなく周辺視野から狭まり、末期には急激な中心視力の低下、失明に至る可能性があります。
最近よく人とぶつかる、うっかりコップを倒すことが増えたなどの場合、検査を受けると病気が発見されたりします。

網膜色素変性は難病指定され原因は不明ですが、遺伝子の何らかの異常が発症に関係していると言われており、進行性で進行度合いやスピードは人によって異なり、失明する可能性もあります。
約半数の方は遺伝が原因で発症するため、家族や親族がこの病気をお持ちの場合で心配な方は、一度眼科で相談してみてください。

糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症として起きる網膜での血管障害で、ひどくなると網膜出血や網膜剥離などが起こり、視力低下や失明することもあります。
血糖コントロールを気を付けることが大事で、血糖コントロールが悪くとも早い段階で網膜症を見つけられれば、大きな出血を予防できることもありますので、年に1度は眼科受診をしましょう。

その他にも、黄斑変性、角膜混濁症、ぶどう膜炎など、様々な眼疾患があります。
発症から失明まで急激に進行する疾患があったり、早期発見すれば点眼薬により進行を遅らせる治療ができたりすることもありますので、おかしいなと感じたら早めに眼科で調べてもらうことをお勧めします。

視覚障害とは、レンズによる矯正ができない状態です。眼鏡店での視力検査でレンズ矯正ができないことに気づき、疾患を早期発見できることもあります。
いきなり眼科へ行くのはハードルが高い方は、眼鏡店での検査を受けてみてはいかがでしょうか。

【外部リンク】

一般社団法人 緑内障フレンド・ネットワーク 
公益社団法人 日本網膜色素変性症協会(JRPS) 
加齢黄斑変性友の会 
NPO法人 黄斑変性友の会 
レーベル(レーバー)病患者の会 
アルビノ・ドーナツの会 
ベーチェット病友の会 
公益財団法人 日本眼科学会 
公益財団法人 日本眼鏡技術者協会 
地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立神戸アイセンター病院