避難所での認知症の人や高齢者の健康管理 作成:2024年2月 〔説明〕 これは 厚生労働省のホームページで公表されているカラーのPDF文書です。 〔説明終わり〕 発行 厚生労働省 テキスト化凡例 1 2ページあります。 2 目次はありません。見出しに1〜6の番号を付けています。 3 テキスト化の際に加えた説明は〔〕(亀甲かっこ)で囲んでいます。 4 イラストは【】(墨付きかっこ)で囲んで、【イラスト】【イラスト終わり】としています。 テキスト化凡例終わり 1ページ 避難所での認知症の人や高齢者の健康管理 1 食事について 避難所では、十分な栄養状態を保つことができる食事は用意ができません。東日本大震災では乾パンやおにぎり程度しかなく、高齢者にとっては、飲み込むことが難しい食品がほとんどです。果物や缶詰など水分の含まれたものがある場合には優先的に高齢者に行き渡るようにしてください。 ・細かく刻むなどして食べやすい食事を用意しましょう。 サプリメントも積極的に活用しましょう。 ・誤嚥に注意しましょう。 〔乾パンや缶詰のイラストがあります。〕 2 水分摂取について 水が止まるとトイレが流せなくなります。トイレに行くことを遠慮して水分を減らすのではなく、一日1リットル以上は水分を補給しましょう。水分不足が便秘を引き起こしたり、エコノミー症候群を誘発したりすることがあります。 ・トイレを気にせず使えるように配慮しましょう。 ・専用トイレスペースの確保 〔水の入った容器やペットボトルのイラストがあります。〕 3 高血圧の方への注意 避難所では治療薬を持たないで避難しなければならないこともあります。血圧をあげてしまうような、菓子やインスタント麺はできるだけ控えましょう。 好ましい食品 アルファ化米、乾パン 〔アルファ化米や乾パンのイラストがあります。〕 控えた方が良い食品 菓子類 〔チョコレートやドロップのイラストがあります。〕 4 糖尿病の方への注意 避難所にはお菓子やインスタント麺などの塩分が高く、高エネルギーな食品が多く届けられます。糖尿病の方には、低エネルギーの食品や、低血糖をコントロールするためのアメなどの準備が必要です。また、食事の時間も出来るだけ規則的になるように心がけてください。 ・食事の時間を規則的にしましょう。 菓子などの栄養の偏った食品は避けましょう。 社会福祉法人 東北福祉会(認知症介護研究研修仙台センター監修) 2ページ 5 簡単な運動を毎日しましょう (生活不活発病の予防) 動かない状態が続くことで、今まで出来ていたこともできなくなったり、身体が動かなく なったりします。これを生活不活発病といいます。 ・横になっているよりも座るようにしましょう ・動きやすいように身の回りを片づけておきましょう ・歩きにくくなっても、つえ等を使って工夫して歩くようにしましょう ・避難所でも気分転換を兼ねて散歩をしましょう みんなでラジオ体操をしましょう 〔ラジオ体操をしている高齢者のイラストがあります。〕 楽しみや役割を見つけてください 〔散歩をしたり、竹ぼうきで掃除をする高齢者のイラストがあります。〕 6 エコノミークラス症候群の予防体操 【イラスト】 (参考『図解 寝たきり予防のかんたんトレーニング』大月書店) 〔説明〕 6つの予防体操のやり方を図で説明しています。 @首の運動 2種類 ・イスに深く腰を掛けて、首を前に10秒曲げ、次に後ろに10秒そらします。 ・イスに深く腰を掛けて、右手を頭の上に添えて首を右に10秒曲げます。次に左手を頭の上に添えて首を左に10秒曲げます。反対側の腕が上がらないように気をつけて。 A体の運動 イスに深く腰を掛けて、体の前で肩の高さで両手を組みます。腕を前に伸ばして、左右に体をひねります。左右10秒ずつ、1〜2回。 B足首の曲げ伸ばし マットレスなどの上にあおむけに寝て、足首をあげたりさげたりします。イスに座った姿勢でもOK。10回おこないましょう。 C足のマッサージ 足の痛いところやかたくなっているところをさがして、指でおしたり、さすったりもんだりしましょう。 D足の指の運動 足の指でグー、チョキ、グー、パー。10回おこないましょう。 E肩の運動 2種類 ・イスに深く腰を掛けて、手を組んで上にあげ、左右に体を倒します。10秒ずつ。1〜2回。 ・思いきり両肩をあげて、ストンと落としましょう。4〜5回おこないましょう。 〔説明終わり〕 【イラスト終わり】 デイジー図書奥付 以上で、「避難所での認知症の人や高齢者の健康管理 作成:2024年2月」のテキスト化を終わります。 製作 堺市立健康福祉プラザ 視覚・聴覚障害者センター 製作協力 テキスト化堺 製作完了 2024年3月